AGAは思春期以降であれば誰でも発症する可能性があります。何歳以上の薄毛をAGAとして扱う等のはっきりとした定義があるわけではありませんが、たとえば中学校3年程度でも人によってはAGAの疑いが濃厚なこともあります。

ただ、男性ホルモンの影響が強いのか、それともストレスや免疫疾患に由来するのかを自己診断するのは危険ですから、不安を感じたら専門のクリニックで診てもらうことをお薦めします。

治療薬という点ではAGAの場合、プロペシアが有名ですが男性ホルモンの働きを弱める薬ですし、未成年の使用の安全性が確認されていないので、20歳未満の患者さんには処方されません。

医療的な治療はクリニックで受けつつ、効率良くAGAの症状を改善するための方法というのがあります。出来る出来ないは別として、睡眠や食事などの生活パターンの見直しがそれです。

育毛効果が高いとされるタンパク質はもちろん、微量元素である亜鉛やミネラルを食事から取るか、あるいはサプリを利用するのも良いでしょう。

加えて、血行不良をなくすためタバコを控えるか、出来ないのであればニコチン含有量の少ないものに変え、入浴時にスカルプマッサージを取り入れるのも効果的です。

抜け毛というのは睡眠不足や体調不良などに加え、精神的なストレスが高じた際に発生するケースもあります。1つか複数の十円玉サイズの脱毛が生じる円形脱毛症(通称10円ハゲ)もストレス性のものであることが少なくありません。

そして男性型脱毛症もフィジカルかメンタル、あるいは両方のストレスの影響が大きいようです。

動物と同じように人間の場合も、強い刺激や緊張状態が続くと防御反応として体の中で作られるホルモンのバランスが変化します。

ジヒドロテストステロンというホルモンはAGAの発症要因のひとつですから、発症要因からストレスを切り離して考えることはできないでしょう。

ネットでもリアル店舗でも薬剤師がいるところなら、AGAの薬は買えると思ってはいないでしょうか。

しかしながら処方薬のほうが市販薬に比べて効き目のある成分が多く配合されていますし、病院での診療と処方箋がなければフィナステリドの含まれたプロペシアなどは購入できません。

最近は各地にAGA専門のクリニックは増えていますし、ふつうの病院でも内科や皮膚科などでAGA治療を受けられる場合がありますから、不安に思った時点で診察だけでも受けるようにしましょう。

あまり控えすぎてもストレスになりますが、アルコールの過剰摂取は健康を害するだけでなくAGAの治療にとっても良いこととは言えません。お酒を飲むとアミノ酸が大量に消費されます。

また、地肌や毛髪の主成分であるケラチンはアミノ酸なしには作られません。体にはアルコールは異物ですから、真っ先に分解する対象になりますが、そこでアミノ酸がよけいに使われると、毛根や髪に使われるはずの栄養が正常に行き渡らないようになり、治療の足かせとなります。

最近は平熱が低い人が多いのですが、そうした人は体の代謝機能が弱まっていることが多いです。

血流の改善がAGAの治療に寄与する部分は大きいですし、普段から新陳代謝を上げることを意識していけば、現在のAGAの症状の改善に繋がります。

たとえば冷たい飲み物は量を控えるか常温にし、上着やはおりもので体を冷やさない工夫をしたり、体を温める作用が強い生姜や黒砂糖、根菜類を食べるようにし、家では浴槽にお湯を張って芯から体を温めれば対処すると良いでしょう。

よくヘアカラーやパーマをAGA発症と結びつける人がいますが、それでAGAを発症すると考えるのは、実は誤りです。髪や頭皮が傷んでAGAを発症するのではなく、DHT(男性ホルモンの一種)が原因で発症するからです。

けれどもパーマや白髪染め、おしゃれ染めが髪や地肌にとって悪い意味での刺激であるのは言うまでもありませんし、性ホルモンとは関係のないところで抜け毛や薄毛の原因になっている可能性は高いです。

なるべく刺激を低減するために、美容師に相談したり、自分でヘアカラーを使って染めるなら薬液残りのないよう丁寧に洗うといった配慮が大事です。

一般に医療費の7割は健康保険で賄われるものです。しかし厚生労働省の定める医療保険の適用範囲で見た場合、AGAの薬はすべて対象外です。

したがって皮膚科でもAGA専門クリニックでもAGAの治療は保険がきかず、全額を患者が支払うことになります。

料金は治療次第で変わってくるのが普通ですが、負担がもっとも軽いのはジェネリック(後発)の内服薬を使用することでしょう。

反対に費用がもっとも高いと思われるのは植毛ですが、状態次第で数十万から100万円以上もします。

AGAの症状に効果があると現在わかっている物質は、血管拡張効果のあるミノキシジルと、フィナステリドがあります。

歴史のあるミノキシジルに対し、あとからAGA治療薬になったフィナステリドの方は、日本では商品名プロペシアとして出まわっています。

ちなみに1%のミノキシジルを含む製品は薬事法で第1類医薬品に分類されており、薬剤師のいる店であれば購入可能ですが、抗アンドロゲン薬であるプロペシアは医師による処方でなければ買えません。

年齢で比較した場合、若いうちに治療を始めた人たちの方がより良い治療効果を得られるという研究報告があります。

しかし、地肌が見えるなどの自覚症状があり、AGAの進行が窺えるような状態でも、毛母細胞が死んでいなければ病院での治療が効果を発揮するでしょう。

この毛母細胞ですが、実際のところ肉眼で区別できるものではないため、見た感じ毛のない肌になっていたとしても実際には毛母細胞が生きていることだってあるわけです。

迷って時間を無駄にしないよう、早めに専門のクリニックで診断を受けるということは薄毛治療でとても大事なことなのです。

参考:育毛剤 イクオス